オンラインレッスン2021①
緊急事態事態宣言中はzoom会議によるオンラインレッスンで対応しました。
お道具は教室でいつも使い慣れているものを郵送して貸し出しました。
5月のある日、オンラインでも感情は伝わると思える出来事がありました。
人一倍練習している子が悔しそうな顔をしたので画面越しに話を聞きました。
私「〇〇ちゃん、どんどん上手くなってるから前の自分を超えるのが難しいんやね。」
悲しそうにうつむいてしまいました。
泣いちゃうかな?と思いつつ、そういうときは感情を吐き出してほしくて話しかけるのをやめない私。
「そういうときあるねぇ。分かるわ…」
ただの慰めのつもりではなく、私自身ずっとお習字が得意でも好きでもなかったので書けないときの気持ちがよく分かります。
「〇〇ちゃん、そういうとき気分転換に違うの書いたらいいよ。〝炎”書いたらどう?!」
↓以前、紹介した中国、北魏時代の高貞碑という古典作品の〝炎”
かっこよくて力強い字です。
そんな話をしているうちに笑顔が戻りました。
このあと何枚も練習してくれました。
様子をだまって聞きながら書いていた他の子が「先生、書けました!」
初心者の小学3年生とは思えない、とても上手な行書作品〝月光”です。
会えなくてもお互いに刺激をもらって頑張っています。
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